『エール』志村けんさん出演シーン:最終回も全部まとめ!

2020年3月29日、コメディアンの志村けんさんが新型コロナウィルスによる肺炎のため亡くなりました。

日本人のほとんどが、子供の頃志村けんさんの笑いで育ち、今もまだ悲しみが癒えないのではないでしょうか。そんな中、朝ドラ『エール』で志村けんさんが今も活躍されていることで、少し救われる気がしますね。

人生初出演のドラマとなった連続テレビ小説『エール』と志村けんさんについてまとめていきます。


連続テレビ小説『エール』の概要

『エール』は、窪田正孝さん/二階堂ふみさんが主演の、NHKの朝の連続テレビ小説102作目のドラマです。1930年代から戦中・戦後と数々の名曲を生み出した作曲家『古関裕而』をモデルとした、主人公『古山裕一』を描いています。

古関裕而といえば、早稲田大学応援歌『紺碧の空』に始まり、阪神タイガースの歌『六甲おろし』、甲子園のテーマソング『栄冠は君に輝く』、ピーナッツの『モスラの歌』など、聴けば誰でも知っている名曲をたくさん手掛けた、昭和を代表する作曲家です。

志村けんさんの役どころは?

志村けんさんが演じているのは、主人公『古山裕一(窪田正孝)』が憧れる作曲家『小山田耕三』です。将来有望な若手が誕生することを望みつつ、その一方で裕一の才能に嫉妬していく、音楽界の重鎮です。

『赤とんぼ』『待ちぼうけ』などの作曲で有名な、山田耕作がモデルとなっています。

NHK『エール』公式サイト 登場人物紹介文

作曲家 小山田耕三(おやまだこうぞう)
志村けん(しむら けん)

❝日本を代表する西洋音楽の作曲家。

裕一のたぐいまれな作曲の才能に気づき、コロンブスレコードに専属作曲家として推薦するが、一方で、裕一の活躍が自分の地位を脅かすのではないかと恐れている❞

志村けんさんの撮影状況は?代役は?

志村けんさんはドラマのクランクインより1ヶ月ほど遅い、12月から撮影に参加されていたそうです。4回撮影に参加し、3月6日が最後となってしまいました。3月6日には、3シーンを撮影したそうです。

志村さんの撮影済みシーンは少なかったため、NHKは当初、代役を立てる、取り直すなども視野に検討したようです。しかし最終的には、志村けんさんの名演技を大切に生かして撮影分を放送することとし、撮影できていない分はナレーション等で補うことに決まったそうです。

志村さんはいつまで登場する?

NHKは、志村さんのシーンを何日分まで収録済みかを明らかにしていませんでした。最後の収録は3月6日に行い、次回は4月初旬予定だったとのことです。

朝ドラ全体の撮影は、新型コロナウィルスの影響で4月1日から一時中断されており、3月30日(月)に始まった『エール』は6月27日(土)<第13週>の放送をもって一時休止しました。その後、9月14日(月)から再開した『エール』では、再び志村けんさんの新たなシーンが放送されました。

志村けんさんの撮影分の放送は、10月1日放送分が最後であったと、NHKが発表しました。

ところが、最終回前日の11月26日(木)、志村けんさんが再び登場しました。多くは回想シーンでしたが、初めて登場する素敵な笑顔のシーンがありました。11月26日は、志村けんさんのための回と言っても過言ではない素敵な回でした。

志村けんさんの出演シーン全部紹介!

志村けんさんの出演シーンと、オープニングでのクレジットの順番を紹介します。オープニングのクレジットでは、志村けんさんは大御所が名前を連ねる最後のグループで表示されています。ここでは、最後のグループの順番を紹介していきます。

第5週 5月1日(金) 第25回

クレジットの順番:最後から2番目(最後のグループのトップ)
志村けん→薬師丸ひろ子

志村けんさんのクレジット時に、『志村けんさんは3月にお亡くなりになりました 謹んで哀悼の意を表します』と、追悼のことばが表示されました。

出演シーン:8:13~番組最後
主人公古山裕一(窪田)が 、国際作曲コンクールで2等をとったという新聞記事を秘書が届け、それに関する秘書との会話シーンです。

(秘書)先生、こちらの記事お読みになりましたか。
(小山田)それが、どうした。
(秘書)経歴、見てください。国際作曲コンクールで、2等とあります。ご存知でしたか?
(ナレーション)この男、小山田耕三。日本作曲界の重鎮である。
(秘書)ストラヴィンスキー・・・『新世代の音楽。先生の後継者がようやく現れた。』
大絶賛ですね。よかったですね。いつも若い人たちが出てこないと、先生嘆いていらっしゃったので。
(小山田)本物かまがい物か、楽しみだね。

第6週 5月6日(水) 第28回

クレジットの順番:最後のグループのトップ
志村けん→古田新太→菊池桃子→光石研→薬師丸ひろ子→風間杜夫→唐沢寿明

出演シーン:8:14~番組最後
小山田耕三が、古山裕一と専属契約しているコロンブスレコードの廿日市(古田新太)を呼び出したところ。絶対絶命の裕一を小山田が救い出すシーンです。

(ナレーション)ちょうどその頃、コロンブスレコードの廿日市を呼び寄せた人物がいました。
(小山田)忙しいのを、悪かったね。
(ナレーション)日本作曲界の重鎮、小山田耕三。
(小山田)どうした、汗かいて。暑いか?うん?
君ね、君。この男を知っているか?
(国際コンクール2等の新聞記事を見せる)
(回想(古山音(二階堂ふみ))国際作曲コンクールで、2等ですよ。すごいでしょう?
(小山田)知ってるのか?
(廿日市)あ、いえ。あの、この男が何か?
(小山田)君のところでな、契約してほしいんだよ。

第7週 5月14日(木) 第34回

キャストクレジット:ラスト
古田新太→志村けん

出演シーン:8:09~8:10
裕一の契約額半減を抗議しに廿日市のところにやって来た音が、偶然居合わせた小山田先生と初対面。

(古山音)廿日市さん、少々お時間よろしいでしょうか。
(廿日市)よろしいでしょうかって。そんな急に来られましても。
(小山田)こちらは?
(音)私、専属作家としてお世話になっております、古山裕一の家内でございます。
(小山田)古山・・・。
(廿日市)奥さん・・・。小山田先生、申し訳ございません。
(小山田)いや、構わんよ。帰るところだからね。じゃ、また明日。
(廿日市)よろしくお願いします。では、お疲れさまでした。あぁ、そこまでお見送りいたしましょう。お送り・・。
(廿日市の秘書)大変失礼しました。
(小山田)・・・。

出演シーン:8:11
裕一がコロンブスレコードと契約できたのは、小山田先生の推薦があったからだと、音が知ることとなる。小山田先生のこの推薦のおかげで、裕一の減俸が回避され、またもや小山田先生に救われる。

小山田先生の出演は、第28回放送シーンの回想のみ。

(廿日市)小山田先生は、どうして彼なんかを推薦したんだろう。
(音)小山田先生って・・。もしかして、先ほどの?
(廿日市)去年の夏、奥さんが売り込みに来たじゃないですか。そのあと、小山田先生から突然言われたんです。
(回想(小山田))君のところでな、契約してほしいんだよ。
(音)でも、なぜ小山田先生が?
(廿日市)こっちが聞きたいですよ。

出演シーン:8:14~番組最後
コロンブスレコードが自分と契約を結んでくれたのは小山田先生のおかげだと知った裕一が、小山田先生に遭遇するシーン。裕一と小山田先生の初対面。

(エキストラ)やっぱりそうですよ。
(エキストラ)貫禄あるよなぁ。
(裕一)小山田先生・・・
(小山田)・・・(裕一の存在に気づき、無言で顔をしかめる小山田)

第7週 5月15日(金) 第35回

キャストクレジット:ラスト
古田新太→志村けん

出演シーン:8:01~8:03
前日放送の、裕一と小山田の初対面のシーンの続き。初めて言葉を交わすものの、全く結果が出せていない裕一に塩対応の小山田先生。

(アイスを食べる小山田)
(小山田)なかなかうまいもんだな、こりゃ。
(小山田の取り巻き)あ、それは何よりでございます。
(小山田)そもそも、バニラっていうのは何でできてるんだ、これは?
(取り巻き)バニラ・・あ、たしか、木の実と聞いたことがございますが。
(小山田)私は木の実を食ってるのか。
(小山田)ごちそうさま。おいしかった。じゃ、帰ろうか。
(裕一)お、小山田先生!は、は、初めまして。あの、こ、古山裕一です。
(小山田)・・・
(裕一)わ、私、幼少のころから、・・先生の本で、あの、音楽の勉強を
(小山田の取り巻き)なんだね、君は。
(裕一)あの、ありがとうございました!
(裕一)い、いつか、先生と同じ青レーベルで音楽を書かせていただけるよう、精進してまいります。
(小山田)古山君、赤レーベルでは、どんな曲を出したのかな?
(裕一)あ、あの・・。
(小山田)君は、赤レーベル専属の作曲家だよねぇ。うん?
(裕一)じ、実はまだ、採用には至らずで・・・。
(小山田)・・・。
(秘書)先生、参りましょう。
(小山田)・・・。

第8週 5月19日(火) 第37回

キャストクレジット:ラスト
徳井優→志村けん

出演シーン:8:14~番組最後
裕一が自身の最高傑作と思う『反逆の詩』を書きあげ、尊敬する小山田先生のところを訪れるシーン。楽譜を最後まで読む小山田。その様子をかたずをのみながら見守る裕一。セリフのないシーン。小山田先生の反応は、翌日に持ち越し。

第8週 5月20日(水) 第38回

キャストクレジット:最後のグループのトップ(最後から2番目)
志村けん→柴咲コウ

出演シーン:8:00冒頭~オープニング
前日放送に引き続き、『反逆の詩』を小山田先生に見てもらうシーン。小山田先生の反応が明かされる。

(ナレーション)引き受けた応援歌を差し置いて、裕一は自分の才能を証明したい一心でした。
(楽譜を読み終えた小山田先生が、失笑を見せる)
(小山田)・・・で?
(裕一)え・・・
(楽譜を投げ捨て、部屋を出ていく小山田先生)

第8週 5月21日(木) 第39回

キャストクレジット:最後のグループのトップ(最後から2番目)
志村けん→薬師丸ひろ子

出演シーン:8:04
『反逆の詩』を見せた際の、小山田先生の反応を、友人久志に話すシーン。小山田先生の、『・・・で?』という冷たい一言が回想シーンとして登場。

第8週 5月22日(金) 第40回

キャストクレジット:ラスト
古田新太→徳井優→志村けん

出演シーン:8:09
小山田先生の作った早稲田の応援歌が、学生により勝手に裕一作曲の歌に替えられてしまったことを、早稲田大学の事務局長が小山田先生に謝罪に行くシーン。

(事務局長)申し訳ございませんでした。
(小山田)それはもういいって言ってるだろう!
(事務局長)初戦で監禁され、既成事実となってしまったため、そのあと取り消すことができませんでした。今後は先生の歌を優先的に採用する旨、指導してまいりますので、どうかご了承を。
(小山田)もういいって言ってるだろう!
(机をたたき、怒りをあらわにする小山田)

第10週 6月3日(水) 第48回

キャストクレジット:最後から2番目
古田新太→志村けん→柴咲コウ

出演シーン:8:09~8:10
”赤レーベル”の裕一(窪田)が作曲した歌謡曲『船頭可愛や』を、世界で名の通るオペラ歌手双浦環(柴咲コウ)が歌い、青レーベルでレコードを出す計画に、”青レーベル”の小山田先生が反対。その小山田を双浦が説得しに行くシーン。

(小山田)君が訪ねてくるのは珍しいな。
(双浦)お忙しいところ、突然すみません。
(小山田)で、何かな?
(双浦)理由を、お聞かせください。
(小山田)理由?
(双浦)船頭可愛やの件です。なぜ反対されていらっしゃるのか。
(小山田)そんなことは、説明しなくてもわかるだろう。青レーベルは西洋音楽。赤レーベルは流行歌。それがルールだ。
(双浦)でも小山田先生も、赤レーベルで曲をかかれていますよね?
(小山田)青レーベルの私が赤でかくのと、赤レーベルの新人作曲家が青でかくのと、わけが違う。身の丈があるだろう。
(双浦)赤とか青とかその区分は、そんなにこだわるべきものですか?
(小山田)だったら、なぜ君はあの男にこだわる?コロンブスのお荷物だぞ!
(双浦)その古山さんをコロンブスレコードに推薦したのは、小山田先生ですよね?
(小山田)・・・
(双浦)その目・・。私、その目を見たことがあります。ドイツにいた頃、先生と同じ目をした芸術家たちをたくさん見ました。彼らは皆、自分の立場を脅かす新しい才能に敏感です。
(小山田)ふっ、バカバカしい。

第15週 9月23日(水) 第73回

キャストクレジット:最後
志村けん

出演シーン:8:13~8:14
日本軍(馬政課)が戦争映画『暁に祈る』の音楽を、裕一(窪田)に依頼したことを、軍の大佐が小山田先生に報告するシーン。

(小山田)馬政課が?
(松田)はい。「暁に祈る」の作曲を、古山裕一に発注したそうです。もっとも、最近なにやらもめているようですが。
(小山田)彼はまだ、経験が浅いからな。
(松田)古山氏は、少し調子に乗っているんじゃないですかね?彼のような若造が作った曲より、私は小山田先生の作る愛国歌曲の方に共感します。
(小山田)それはそれは、光栄です。
(松田)小山田先生には今後もいろいろと、軍部へのご協力をお願いすることになるかと。
(小山田)もちろんです。私自らの音楽人生を、この日本国に捧げる覚悟です。
(松田)よろしくお願いします。

第16週 10月1日(木) 第79回

キャストクレジット:最後
菊池桃子→志村けん→薬師丸ひろ子

出演シーン:8:00冒頭~オープニング
戦時中に小山田先生が立ち上げた音楽挺身隊のメンバーを、秘書の猿渡が小山田先生に報告するシーン。

(猿橋)失礼します。
(小山田)はい。
(松田)明日は、え~、13時より慰問公演。15時より演奏家教会の定例会議。そのあと、坂梨大佐と会食となっております。
こちらは、新たに参加した、音楽挺身隊員の名簿です。
(小山田)どれ。・・・古山音?
(松田)古山裕一氏の奥様だそうです。
(小山田)・・・

第24週 11月26日(木) 第119回

キャストクレジット:最後
志村けん

出演シーン:8:01~8:06
小山田先生が亡くなる直前に裕一(窪田)宛に書き、出すかどうか迷っていた手紙を、亡くなった後に秘書が届けたシーン。裕一に対する嫉妬から、裕一のクラシックへの道を邪魔してしまったことへの悔いる気持ちや、裕一への賛辞を記した手紙でした。この手紙を裕一が読み上げる間、小山田先生の回想シーンがたっぷりと放送されました。

新たなシーンも1シーン放送されました。それは、志村けんさん演じる小山田耕三ではなく、小山田耕三演じる志村けんさん素敵な笑顔でした。偶然撮影していたシーンだったようです。

(猿橋)いつも(古山裕一)先生の前ではしかめっ面でしたが、笑顔は子供みたいにチャーミングです。
  小山田先生笑顔のシーン
(裕一)(天国で会ったときは)音楽の話を、一晩中語りつくします。本当にありがとうございました。

志村さん出演シーンの特徴

志村けんさんは、高倉健さんから切望されて出演した映画『鉄道員』以外、俳優業は引き受けてこなかったものの、数十年に渡るコントであらゆる人物に成りきってきています。そんな志村さんは、表情・声色・指先の動きに至るまで細部にもこだわってその人物を演じられることは言うまでもありません。言葉ではなく、表情等で気持ちを表現される演技が多くなっています。

また、8:14のドラマのラスト1分を飾る出演が多く、”8:14の男”とネット上では呼ばれているのも特徴です。

志村けんさんのコメント

志村けんさん初登場の5月1日、NHKは、撮影初日の志村さんのコメントを発表しました。

”撮影時の志村けんさんのコメントとして、「コントとドラマで、そんなに大きな違いはないんだけど…、笑わせなくていいよね。コントは自分たちで考えて、ここはこうでと、ストーリーが全部わかってるから、あまり台本読まないんだけど、ドラマは脚本、演出があっての芝居だし、間違うと、みんなに迷惑かけちゃうから、役柄になってセリフをどう言おうとか家で台本読んだりしてますよ。だけど、いざ撮影になるとセリフとんじゃうの(笑)。」との談話を発表した。

日本を代表する作曲家の役柄とあって緊張感のあるシーンが多く、志村さんはカットごとに監督に演技を確認し、話し合いながら撮影に臨んでいたという。

笑わせる役柄ではないと言いながらも「でも、ついつい何かしたくなっちゃう(笑)。」と笑顔で答えていたという。

注目してもらいたいところは? という問いかけには「僕の出ているシーンは、困ったことにあまり笑いがないんですよ。俺、譜面も読めないのに、役柄はみんなが憧れる作曲家で、ちょっと意地悪っぽいところもある。いつもの志村けんらしくない、こんなこともやりますよってところを見てもらえれば、うれしいね。」とコメントしていた。”
(出典:スポーツ報知 2020年5月1日記事

最後に

おはよう日本を担当しているNHKアナウンサー高瀬さんは、朝ドラ送りでこんなことをおっしゃっていました。
『小山田さんの存在感がとんでもないですね。うれしいような悲しいような気持ちがこみ上げてきてしまいます。』

小山田さんが出てきた時のうれしさと、これで終わりかもしれないという悲しさが両方湧き上がってきます。今後あと何回、小山田さんは出てきてくれるのでしょうか。

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