フォードシアター

オススメ度:★★★★★

リンカーンが暗殺された劇場が当時のままに保存されており、現在も小ぢんまりとしたアットホームな劇場として使われています。リンカーンの暗殺事件等に関する博物館には、凶器となったピストルやリンカーンの遺品などとても貴重なものが展示されています。

フォード劇場の概要

フォード劇場とは、1865年リンカーン大統領が観劇中に暗殺された劇場です。現在も劇場として使われており、リンカーンが狙撃されたときに使用していた大統領専用ボックスは今も保存されています。劇場の地下は、リンカーンに関する博物館になっています。

また、フォード劇場の道路を挟んで向かいには、リンカーンが息を引き取った場所であるピーターセンハウスがあります。そこではリンカーン最期の部屋などが見学できるほか、リンカーン暗殺の犯人のその後の足取りなどを説明する博物館になっています。

フォード劇場(リンカーンが狙撃された劇場)と、道路を挟んで向かいのピーターセンハウス(リンカーンが息を引き取った場所)の両方が博物館になっており、チケットは共通です。

リンカーン暗殺の概要

1865年4月14日金曜日、リンカーン大統領は夫人とともにフォードシアターを訪れ、2階にある大統領専用ボックスで観劇していました。劇も終盤にさしかかかり劇場内は笑いに包まれていた午後10:15、暗殺犯であるジョン・ブースが大統領専用ボックスに背後から忍び入り、至近距離でリンカーンの後頭部を射撃しました。

犯人はその後、1階の舞台に飛び降り足を骨折しながらも逃走しました。観客は、劇のシナリオの一つだと思い、はじめは大統領の暗殺事件に気付かなかったそうです。

頭に銃弾を受けたリンカーンは、病院やわずか6ブロック先のホワイトハウスにすら運べるような状態ではなく、道路を挟んで向かいのピーターセンハウスに運ばれて手当を受けましたが、その甲斐むなしく翌朝7:22、息を引き取りました。

フォード劇場の見どころ

リンカーンが狙撃された場所であるフォード劇場と、その後リンカーンが運び込まれて息を引き取ったピーターセンハウスの2つの建物から構成されています。

初めに、フォード劇場の地下にある博物館で生前のリーンカーンに関する展示を見た後、劇場に移動してリンカーンが観劇中に狙撃されたブースを見ながら、当日の様子に関するガイドの説明を聞きます。

その後ピーターセンハウスに移動し、リンカーンが狙撃後に運び込まれて横たわっていたベッドや部屋などを見学します。その上の階は、リンカーン暗殺後の葬儀の様子や犯人に関する博物館になっています。

それぞれの見どころを紹介します。

生前のリンカーンに関する博物館(フォードシアター内)

フォードシアターの地下は、大統領に就任してからのリンカーンの功績や使用していたものなどが展示されています。劇場でガイドの説明を聞くまでの30分程度の間、各自自由に博物館を見学します。

ホワイトハウスで使用されていたリンカーン大統領の机

リンカーンの机
ホワイトハウスでリンカーン大統領が使っていた机

リンカーン暗殺に使われたピストル”デリンジャー”

リンカーンを死に至らしめた、”デリンジャー”と呼ばれるピストルの本物が展示されています。とても小さいピストルで、暗殺犯であるブースは軽くてポケットに入れて隠し持ち歩けることから、このピストルを選んだそうです。

4月14日夜10:15、ブースはリンカーンのいる大統領専用ボックスに侵入して背後からリンカーンに近づき、この”デリンジャー”でリンカーンを襲撃しました。ピストルには、たった1発の銃弾しか充填されていなかったそうです。

デリンジャー
リンカーンを撃ったピストル

このピストルは、共謀者の裁判の証拠品として使われた後、しばらくは現在の国防総省本部に展示されていました。その後1940年、このピストルを含めその他証拠品がこのフォードシアターに移され、1942年からフォード劇場で展示され始めたそうです。

リンカーンの血痕のついた枕

リンカーンの血のついた枕
ピーターセンハウスでリンカーンが使った枕

リンカーンが凶弾に倒れた後、運び込まれたピーターセンハウスで使われた枕の一つです。意識不明のリンカーンが少しでも心地よく横になれるように、いろいろな枕が試されたそうです。

展示されている枕には、リンカーンの血の痕が残っています。

リンカーンがフォード劇場に羽織って行ったコート

暗殺された日、リンカーンがフォード劇場に着て行ったであろうコートです。
リンカーンのコート
リンカーンの羽織っていたコート

このコートはリンカーンの死後、メアリー婦人からリンカーンのお気に入りだったドアマンに譲られました。このドアマンの一族は1世紀以上に渡りこのコートを所有しましたが、その間、希望するお客さんにはリンカーンの血の付いたコートの裏地を切り分けてあげていたため、かなりボロボロになってしまいました。

そのコートはその後フォードシアターに移管されたものの、ダメージが大きすぎることから現在は現物の展示はされておらず、こちらに展示されているものはレプリカだそうです。

リンカーンがフォード劇場に被ってい行った帽子


リンカーンが被っていた帽子

これはフォードシアターの展示物ではありませんが、リンカーンが暗殺される当日フォードシアターに被っていった帽子です。フォードシアターから徒歩10分ほどの場所にある国立アメリカ歴史博物館に展示されています。

暗殺現場である劇場(フォードシアター内)


フォードシアター

1865年4月14日リンカーンが観に来ていた劇が上演された劇場であり、写真右側の旗がかかっているボックスにリンカーン大統領夫妻は座っていました。

その大統領専用ボックスは事件当時のままに保存されており、アメリカの国旗とジョージワシントンの肖像画が飾られています。

大統領専用ボックス
大統領専用ボックス

博物館の展示を見た後この劇場内に移動して各々好きな席に座り、リンカーンの暗殺事件に関するガイドの話を20-30分程度聞きます。相当の英語力がないとこの話を聞き続け理解することは難しいですが、この後にピーターセンハウスの見学も予定されているため、辛抱しましょう!

ちなみにこの劇場は現在も劇場として使われており、チケットを購入すれば誰でも観劇することができます。

ピーターセンハウス(リンカーンが息を引き取った場所)

ピーターセンハウス

1865年4月14日、瀕死の状態のリンカーンはわずか6ブロック先のホワイトハウスにも移送できないほどの重体で、フォードシアターの通りの向かいのピーターセンハウスに運び込まれました。

現在は、リンカーンの葬儀に関する展示や、犯人の足取りなどを展示した博物館になっています。

リンカーン最期の部屋

リンカーンが最期を迎えた部屋は、ピーターセンハウス内のウィリアム・クラーク(William T. Clark)という陸軍で働く若者が下宿していた部屋でした。その夜ウィリアムが外出していることを知っていたオーナーが、騒ぎを聞きつけてその部屋を提供しました。

リンカーン最期の部屋
リンカーンが最期を迎えた部屋とベッド

リンカーンは背が高かったため、部屋にあったこのベッドは小さすぎ、足はベッドに入りきらずまっすぐ横たわることができなかったそうです。

リンカーンが使ったベッド
リンカーンが最期を迎えたベッド

その他にも、メアリー婦人や息子が待機していた部屋や、リンカーンの秘書が必要な手続きをしていた部屋なども見学できます。

暗殺後のリンカーン葬儀や犯人に関する博物館(ピーターセンハウス内)

リンカーンが最期を迎えた部屋などを見学した後は、エレベーターで上階まで上がると、暗殺後に関する展示をする博物館になっています。

リンカーンの棺の再現や葬儀の様子の展示、犯人のその後の足取り、共謀者の裁判等に関する展示が広がっています。

リンカーンに関する本のタワー

ひと際目を引くのが、この本のタワーです。

本のタワー

国民から今も愛され続けているリンカーンについては、たくさんの本が出版されています。それらの本を積み上げて作った本のタワーがこちらです。建物の吹き抜け部分を使って1階から天井まで積み上げられ、10メートルもの高さがあります。

それだけの高さがあるにも関わらず、この本のタワーがデザインされた2010年から直近5年間分の本しか採用できていないそうです。本は一つひとつ手作業で積み上げられているそうです。

観光Tips!

・内部を見学するにはチケットが必要です。毎朝8:30~シアター内のボックスオフィスで当日分のチケットを配布しています。チケットは30分毎に時間指定されています。

・フォードシアター見学後、同時間帯の見学者が一斉にピーターセンハウスに移動しますが、ピーターセンハウスは一気に大勢の人が入ることができません。フォードシアターのガイドの説明が終わった後、のんびり劇場内を見学しているとピーターセンハウスの前に長蛇の列ができてしまいます。速やかに移動することをオススメします。(とはいえ、一度劇場を出ると戻れないため、悔いのないように見納めてから移動しましょう。)

フォードシアターの混雑状況

かなり人気の観光スポットなので朝一で行かないと希望の時間帯のチケットが取れず、貴重な時間をロスしてしまうかもしれません。最初のツアー開始時間9:00ぎりぎりに行くと9:00からのチケットは取れないことが多いので、8:45くらいまでには到着して9:00のチケットを確保することをオススメします。

ちなみに9:00のチケットを取り損ねた場合、時間調整が必要になりますが、周りの博物館(スミソニアン博物館)等は10:00開館が多いので、割と途方にくれます。

チケットの予約方法

チケットは当日朝8:30から無料配布していますが、大変人気で早い時間から順にすぐになくなってしまいます。貴重な時間をロスせずに確実にチケットを手に入れるためには、手数料$3.00がかかりますが事前予約が可能です。

チケットの事前予約はこちらからできます。

フォード劇場の観光基本情報

基本情報

開館時間: 9:00am – 4:30pm
定休日: 感謝祭(11月)、12/25
入場料: 無料(※チケットは必要です。)
所要時間: 2時間程度
住所: 511 10th St. NW Washington, DC 20004
公式HP: フォード劇場(Ford’s Theater)

(2019/8現在)

フォード劇場への行き方

ワシントンDCは交通手段は豊富なので、いろいろなルートで行くことができますが、メトロ地下鉄で行くのが一番わかりやすいかと思います。

メトロ地下鉄

最寄り駅1:メトロセンター駅(Metro Center Station)

メトロ地下鉄のレッドライン、ブルーライン、シルバーライン又はオレンジラインの4本が通っています。

-ユニオン駅(Union Station)から、メトロ地下鉄レッドラインで6分

-ロナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港駅(Ronald Reagan Washington National Airport Station)から、メトロ地下鉄ブルーラインで19分

メトロセンター駅から、徒歩3分でFord’s Theaterにたどりつけます。

最寄り駅2:ギャラリープレイス‐チャイナタウン駅(Gallery Pl-Chinatown Station)

メトロ地下鉄のレッドライン、イエローライン、グリーンラインの3本が通っています。

-ユニオン駅(Union Station)から、メトロ地下鉄レッドラインで4分

-ロナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港駅(Ronald Reagan Washington National Airport Station)から、メトロ地下鉄イエローラインで14分

ギャラリープレイス‐チャイナタウン駅から、徒歩4分でFord’s Theaterにたどりつけます。

DC Metro 公式HP:DC Metro路線図

ワシントンDCへの旅行情報(ホテル・航空券)

ワシントンDC観光をする際の、旅行情報をこちらの記事にまとめました。治安情報や、オススメのホテル宿泊エリアの紹介などをしています。

合わせて回りたい観光地(ワシントンDC近郊)

国立公文書館(National Archives)(徒歩8分)

国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)(徒歩12分)

ニュージアム(Newseum)(徒歩12分)

ホワイトハウス(White House)(徒歩16分)

ロナルド・レーガンビル(Ronald Reagan Building)(徒歩7分):ベルリンの壁の展示

そのほかのワシントンDC近郊の観光地

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Clark)という陸軍で働く若者が下宿していた部屋でした。その夜ウィリアムが外出していることを知っていたオーナーが、騒ぎを聞きつけてその部屋を提供しました。 リンカーンが最期を迎えた部屋とベッド リンカーンは背が高かったため、部屋にあったこのベッドは小さすぎ、足はベッドに入りきらずまっすぐ横たわることができなかったそうです。 リンカーンが最期を迎えたベッド その他にも、メアリー婦人や息子が待機していた部屋や、リンカーンの秘書が必要な手続きをしていた部屋なども見学できます。 暗殺後のリンカーン葬儀や犯人に関する博物館(ピーターセンハウス内) リンカーンが最期を迎えた部屋などを見学した後は、エレベーターで上階まで上がると、暗殺後に関する展示をする博物館になっています。 リンカーンの棺の再現や葬儀の様子の展示、犯人のその後の足取り、共謀者の裁判等に関する展示が広がっています。 リンカーンに関する本のタワー ひと際目を引くのが、この本のタワーです。 国民から今も愛され続けているリンカーンについては、たくさんの本が出版されています。それらの本を積み上げて作った本のタワーがこちらです。建物の吹き抜け部分を使って1階から天井まで積み上げられ、10メートルもの高さがあります。 それだけの高さがあるにも関わらず、この本のタワーがデザインされた2010年から直近5年間分の本しか採用できていないそうです。本は一つひとつ手作業で積み上げられているそうです。 観光Tips! ・内部を見学するにはチケットが必要です。毎朝8:30~シアター内のボックスオフィスで当日分のチケットを配布しています。チケットは30分毎に時間指定されています。 ・フォードシアター見学後、同時間帯の見学者が一斉にピーターセンハウスに移動しますが、ピーターセンハウスは一気に大勢の人が入ることができません。フォードシアターのガイドの説明が終わった後、のんびり劇場内を見学しているとピーターセンハウスの前に長蛇の列ができてしまいます。速やかに移動することをオススメします。(とはいえ、一度劇場を出ると戻れないため、悔いのないように見納めてから移動しましょう。) フォードシアターの混雑状況 かなり人気の観光スポットなので朝一で行かないと希望の時間帯のチケットが取れず、貴重な時間をロスしてしまうかもしれません。最初のツアー開始時間9:00ぎりぎりに行くと9:00からのチケットは取れないことが多いので、8:45くらいまでには到着して9:00のチケットを確保することをオススメします。 ちなみに9:00のチケットを取り損ねた場合、時間調整が必要になりますが、周りの博物館(スミソニアン博物館)等は10:00開館が多いので、割と途方にくれます。 チケットの予約方法 チケットは当日朝8:30から無料配布していますが、大変人気で早い時間から順にすぐになくなってしまいます。貴重な時間をロスせずに確実にチケットを手に入れるためには、手数料$3.00がかかりますが事前予約が可能です。 チケットの事前予約はこちらからできます。 フォード劇場の観光基本情報 基本情報 開館時間: 9:00am - 4:30pm 定休日: 感謝祭(11月)、12/25 入場料: 無料(※チケットは必要です。) 所要時間: 2時間程度 住所: 511 10th St. NW Washington, DC 20004 公式HP: フォード劇場(Ford's Theater) (2019/8現在) フォード劇場への行き方 ワシントンDCは交通手段は豊富なので、いろいろなルートで行くことができますが、メトロ地下鉄で行くのが一番わかりやすいかと思います。 メトロ地下鉄 最寄り駅1:メトロセンター駅(Metro Center Station) メトロ地下鉄のレッドライン、ブルーライン、シルバーライン又はオレンジラインの4本が通っています。 -ユニオン駅(Union Station)から、メトロ地下鉄レッドラインで6分 -ロナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港駅(Ronald Reagan Washington National Airport Station)から、メトロ地下鉄ブルーラインで19分 メトロセンター駅から、徒歩3分でFord's Theaterにたどりつけます。 最寄り駅2:ギャラリープレイス‐チャイナタウン駅(Gallery Pl-Chinatown Station) メトロ地下鉄のレッドライン、イエローライン、グリーンラインの3本が通っています。 -ユニオン駅(Union Station)から、メトロ地下鉄レッドラインで4分 -ロナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港駅(Ronald Reagan Washington National Airport Station)から、メトロ地下鉄イエローラインで14分 ギャラリープレイス‐チャイナタウン駅から、徒歩4分でFord's Theaterにたどりつけます。 DC Metro 公式HP:DC Metro、路線図 ワシントンDCへの旅行情報(ホテル・航空券) ワシントンDC観光をする際の、旅行情報をこちらの記事にまとめました。治安情報や、オススメのホテル宿泊エリアの紹介などをしています。 合わせて回りたい観光地(ワシントンDC近郊) 国立公文書館(National Archives)(徒歩8分) 国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)(徒歩12分) ニュージアム(Newseum)(徒歩12分) ホワイトハウス(White House)(徒歩16分) ロナルド・レーガンビル(Ronald Reagan Building)(徒歩7分):ベルリンの壁の展示 そのほかのワシントンDC近郊の観光地一人旅でも100倍楽しめる アメリカ観光ナビ