ワシントンモニュメント

オススメ度:★★★☆☆

第二次世界大戦で米軍に貢献した人々を称えるメモリアルです。春から秋にかけての晴れた日に行くととてもきれいです。日本との太平洋戦争に関する記録も随所にみられるので、アメリカが太平洋戦争をどう表現しているのか興味深いです。

第二次世界大戦記念碑の概要

第二次世界大戦で従事した1600万人の米軍兵と40万人のアメリカ人犠牲者を追悼するために作られたメモリアルです。

ワシントンDC中心に広がるナショナルモール内のど真ん中にあり、有名なワシントンモニュメントとリンカーンメモリアルの間に位置します。2001年9月に着工され、2004年4月29日に一般公開されました。

第二次世界大戦記念碑の見どころ

アメリカが第二次世界大戦に参戦するきっかけとなった日本の真珠湾攻撃についてや、日本本土が戦場になった事実もこのメモリアルでは表現されています。

真珠湾攻撃

第二次世界大戦記念碑の入り口は、アメリカが第二次世界大戦に参戦することとなった出来事である”真珠湾攻撃(Pearl Harbor)”から始まります。

「1941年12月7日、歴史に残る不名誉な日・・・」という、真珠湾攻撃当日に当時フランクリン・ルーズベルト大統領が発表した有名な演説の一部が刻まれています。
真珠湾攻撃の説明

ちなみにこの演説は、第二次世界大戦記念碑から徒歩10分ほどの場所にある国立アメリカ歴史博物館で流れており、ルーズベルトが直前まで手書きで手直しした演説原稿も展示されています。
Franklin Roosevelt Roosevelt's speech
真珠湾攻撃に対する演説中のフランクリン・ルーズベルト(左)とその原稿(右)

太平洋戦争と大西洋戦争の柱

第二次世界大戦中、米軍は2つの戦場で戦いました。ひとつは、日本軍と戦った太平洋戦争。もうひとつは、北アフリカやヨーロッパで繰り広げられたドイツ・イタリア軍と戦った大西洋戦争です。

それぞれPACIFIC(太平洋)とATLANTIC(大西洋)と刻まれた13メートルの高さの柱が、中心の大きな噴水池を挟んで両サイドに建っています。この柱は、米軍の勇敢な戦いと勝利を称えるものだそうです。


太平洋を表現する柱


大西洋を表現する柱

太平洋と大西洋に挟まれた各州の柱

PACIFIC、ATLANTICの柱の隣には、合計56本の小さな柱が並んでいます。これは、アメリカ各州とコロンビア自治区(ワシントンDC)、そして第二次世界大戦時におけるアメリカのテリトリーだった地域一つひとつを表しており、その地名が刻まれています。

この柱は、アメリカの領域になった時期の早い順番に並んでいます。第二次世界大戦記念碑の西端に、金の星が無数に飾られた”Freedom Wall”と呼ばれる壁があり、そこが開始地点となっています。”Freedom Wall”から南北交互に順番に柱が並んでいます。

東西の中央部分が広く開いているのは、眺めをよくするためだそうです。太平洋戦争記念碑の中央部分から東側を眺めると”ワシントンモニュメント”、西側を眺めると”リンカーンメモリアル”が直線状にあり、とてもきれいに見ることができます。

太平洋戦争での激戦地

PACIFICとATLANTICと刻まれた柱の下には、それぞれの戦場で戦地となった地名が刻まれています。

PACIFICの柱の下には、真珠湾(Pearl Harbor)から始まり、ミッドウェイ、ガダルカナル、ニューギニア、レイテ島などの激戦地の後に、硫黄島、沖縄、そして日本と刻まれて終わっています。

PACIFICの柱の下に刻まれている太平洋戦争時の戦地

下の写真は、国立アメリカ歴史博物館に展示されている、太平洋戦争の戦地の移り変わりです。各戦場がこの太平洋戦争記念碑には時系列に刻まれており、戦場がどんどん日本本土に近づいて行っていることがよくわかります。


太平洋戦争の戦場の説明パネル@国立アメリカ歴史博物館

観光Tips!

冬は真ん中の噴水が止まって水も抜かれています。またDCの冬は暗くどんよりとしているので、だいぶ寂しい雰囲気になります。可能であれば春から秋にかけての晴れた日に行くのがオススメです。

第二次世界大戦記念碑の観光基本情報

point

営業時間: 常時
定休日: なし
所要時間: 10分程度
入場料: 無料
住所: 1750 Independence Ave. SW, Washington, DC 20024
公式HP: 第二次世界大戦記念碑(World War II Memorial)

(2019/8現在)

第二次世界大戦記念碑への行き方

この碑があるナショナル・モールには、たくさんのスミソニアン博物館やメモリアルが並んでおり、交通の便もよいのですが、第二次世界大戦記念碑の近くにはメトロの駅がありません。モール内の他の博物館やモニュメントを見ながら、ぶらぶら歩いて来るのがオススメです。

あまり歩きたくない場合は、サーキュレーター(Circulator)という$1バスが便利です。

サーキュレーター(Circulator)

サーキュレーターのナショナル・モールルート(レッドライン)は、ナショナル・モールを1周しており、各観光スポット付近が停留所になっているので、観光客に大変便利です。

ナショナル・モールルートの”停留所11″で降りると、この第二次世界大戦メモリアルのすぐ近くに行くことができます。

Circulator公式HP:Circulator

乗り方等の詳細は、こちらで紹介しています。

メトロ地下鉄(Metrolink)

最寄り駅1:スミソニアン駅(Smithsonian)

メトロ地下鉄のブルーライン、シルバーライン、オレンジラインの3本が通っています。

-ユニオン駅(Union Station)から、14分程度

-ロナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港駅(Ronald Reagan Washington National Airport Station)から、メトロ地下鉄ブルーラインで22分

最寄り駅ではあるものの、スミソニアン駅から、徒歩14分程度かかります。

最寄り駅2:フェデラルトライアングル駅(Federal Triangle)

メトロ地下鉄のブルーライン、シルバーライン、オレンジラインの3本が通っています。

-ユニオン駅(Union Station)から、13分程度

-ロナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港駅(Ronald Reagan Washington National Airport Station)から、メトロ地下鉄ブルーラインで20分

フェデラルトライアングル駅から、徒歩17分程度かかります。

DC Metro 公式HP:DC Metro路線図

ワシントンDCへの旅行情報(ホテル・航空券)

ワシントンDC観光をする際の、旅行情報をこちらの記事にまとめました。治安情報や、オススメのホテル宿泊エリアの紹介などをしています。

第二次世界大戦記念碑で見られる歴史

合わせて回りたい観光地(ワシントンDC近郊)

https://i0.wp.com/yadakotour.work/wp-content/uploads/2019/08/DSC_5579_.jpg?fit=900%2C506&ssl=1https://i0.wp.com/yadakotour.work/wp-content/uploads/2019/08/DSC_5579_.jpg?resize=150%2C150&ssl=1やだこワシントンD.C.観光地オススメ度★★★☆☆オススメ度:★★★☆☆ 第二次世界大戦で米軍に貢献した人々を称えるメモリアルです。春から秋にかけての晴れた日に行くととてもきれいです。日本との太平洋戦争に関する記録も随所にみられるので、アメリカが太平洋戦争をどう表現しているのか興味深いです。 第二次世界大戦記念碑の概要 第二次世界大戦で従事した1600万人の米軍兵と40万人のアメリカ人犠牲者を追悼するために作られたメモリアルです。 ワシントンDC中心に広がるナショナルモール内のど真ん中にあり、有名なワシントンモニュメントとリンカーンメモリアルの間に位置します。2001年9月に着工され、2004年4月29日に一般公開されました。 第二次世界大戦記念碑の見どころ アメリカが第二次世界大戦に参戦するきっかけとなった日本の真珠湾攻撃についてや、日本本土が戦場になった事実もこのメモリアルでは表現されています。 真珠湾攻撃 第二次世界大戦記念碑の入り口は、アメリカが第二次世界大戦に参戦することとなった出来事である”真珠湾攻撃(Pearl Harbor)”から始まります。 「1941年12月7日、歴史に残る不名誉な日・・・」という、真珠湾攻撃当日に当時フランクリン・ルーズベルト大統領が発表した有名な演説の一部が刻まれています。 ちなみにこの演説は、第二次世界大戦記念碑から徒歩10分ほどの場所にある国立アメリカ歴史博物館で流れており、ルーズベルトが直前まで手書きで手直しした演説原稿も展示されています。 真珠湾攻撃に対する演説中のフランクリン・ルーズベルト(左)とその原稿(右) 太平洋戦争と大西洋戦争の柱 第二次世界大戦中、米軍は2つの戦場で戦いました。ひとつは、日本軍と戦った太平洋戦争。もうひとつは、北アフリカやヨーロッパで繰り広げられたドイツ・イタリア軍と戦った大西洋戦争です。 それぞれPACIFIC(太平洋)とATLANTIC(大西洋)と刻まれた13メートルの高さの柱が、中心の大きな噴水池を挟んで両サイドに建っています。この柱は、米軍の勇敢な戦いと勝利を称えるものだそうです。 太平洋を表現する柱 大西洋を表現する柱 太平洋と大西洋に挟まれた各州の柱 PACIFIC、ATLANTICの柱の隣には、合計56本の小さな柱が並んでいます。これは、アメリカ各州とコロンビア自治区(ワシントンDC)、そして第二次世界大戦時におけるアメリカのテリトリーだった地域一つひとつを表しており、その地名が刻まれています。 この柱は、アメリカの領域になった時期の早い順番に並んでいます。第二次世界大戦記念碑の西端に、金の星が無数に飾られた”Freedom Wall”と呼ばれる壁があり、そこが開始地点となっています。”Freedom Wall”から南北交互に順番に柱が並んでいます。 東西の中央部分が広く開いているのは、眺めをよくするためだそうです。太平洋戦争記念碑の中央部分から東側を眺めると”ワシントンモニュメント”、西側を眺めると”リンカーンメモリアル”が直線状にあり、とてもきれいに見ることができます。 太平洋戦争での激戦地 PACIFICとATLANTICと刻まれた柱の下には、それぞれの戦場で戦地となった地名が刻まれています。 PACIFICの柱の下には、真珠湾(Pearl Harbor)から始まり、ミッドウェイ、ガダルカナル、ニューギニア、レイテ島などの激戦地の後に、硫黄島、沖縄、そして日本と刻まれて終わっています。 PACIFICの柱の下に刻まれている太平洋戦争時の戦地 下の写真は、国立アメリカ歴史博物館に展示されている、太平洋戦争の戦地の移り変わりです。各戦場がこの太平洋戦争記念碑には時系列に刻まれており、戦場がどんどん日本本土に近づいて行っていることがよくわかります。 太平洋戦争の戦場の説明パネル@国立アメリカ歴史博物館 観光Tips! 冬は真ん中の噴水が止まって水も抜かれています。またDCの冬は暗くどんよりとしているので、だいぶ寂しい雰囲気になります。可能であれば春から秋にかけての晴れた日に行くのがオススメです。 第二次世界大戦記念碑の観光基本情報 point 営業時間: 常時 定休日: なし 所要時間: 10分程度 入場料: 無料 住所: 1750 Independence Ave. SW, Washington, DC 20024 公式HP: 第二次世界大戦記念碑(World War II Memorial) (2019/8現在) 第二次世界大戦記念碑への行き方 この碑があるナショナル・モールには、たくさんのスミソニアン博物館やメモリアルが並んでおり、交通の便もよいのですが、第二次世界大戦記念碑の近くにはメトロの駅がありません。モール内の他の博物館やモニュメントを見ながら、ぶらぶら歩いて来るのがオススメです。 あまり歩きたくない場合は、サーキュレーター(Circulator)という$1バスが便利です。 サーキュレーター(Circulator) サーキュレーターのナショナル・モールルート(レッドライン)は、ナショナル・モールを1周しており、各観光スポット付近が停留所になっているので、観光客に大変便利です。 ナショナル・モールルートの'停留所11'で降りると、この第二次世界大戦メモリアルのすぐ近くに行くことができます。 Circulator公式HP:Circulator 乗り方等の詳細は、こちらで紹介しています。 メトロ地下鉄(Metrolink) 最寄り駅1:スミソニアン駅(Smithsonian) メトロ地下鉄のブルーライン、シルバーライン、オレンジラインの3本が通っています。 -ユニオン駅(Union Station)から、14分程度 -ロナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港駅(Ronald Reagan Washington National Airport Station)から、メトロ地下鉄ブルーラインで22分 最寄り駅ではあるものの、スミソニアン駅から、徒歩14分程度かかります。 最寄り駅2:フェデラルトライアングル駅(Federal Triangle) メトロ地下鉄のブルーライン、シルバーライン、オレンジラインの3本が通っています。 -ユニオン駅(Union Station)から、13分程度 -ロナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港駅(Ronald Reagan Washington National Airport Station)から、メトロ地下鉄ブルーラインで20分 フェデラルトライアングル駅から、徒歩17分程度かかります。 DC Metro 公式HP:DC Metro、路線図 ワシントンDCへの旅行情報(ホテル・航空券) ワシントンDC観光をする際の、旅行情報をこちらの記事にまとめました。治安情報や、オススメのホテル宿泊エリアの紹介などをしています。 第二次世界大戦記念碑で見られる歴史 合わせて回りたい観光地(ワシントンDC近郊)一人旅でも100倍楽しめる アメリカ観光ナビ